ホルン
1.もともとは狩猟民族が動物の角で作り、狩猟や戦争の際に信号用として用いた楽器がホルンの元祖です。
天然素材を用いるていたので、自然に円錐管になりました。日本は農耕民族なので動物の角というのは無かったのですが、似たような管形状・用途で 法螺貝というのがこれに相当しまする。
2.材料は天然素材からやがて人工物となり、馬上で吹きやすくするよう、長い管を大きく巻いて、肩に担げるような形となりました。
馬を刺激しないよう、かどうか、この形にするとそうするのが最も自然だったようで、この「狩のホルン」の頃から、ベルは後ろを向いています。
3. 17世紀中頃から、ホルンは芸術音楽にも用いられるようになりました。自然倍音のみを用いた、いわゆる「ナチュラルホルン」の登場です。
用途が「信号」から「音楽」へと変わったことで、曲の調性に合わせて複数の楽器が用意されるようになりました。
現代の感覚からいうと12本の楽器が必要であったはずであるが、当時は調性も限られていたから、五〜六本で事足りたようです。
4.しかし、ただでさえ大きくて収納性の悪い楽器を数本も持ち歩くのは辛いとみえて、18世紀のはじめには、管の入口とマウスピースの間に延長管を付け、楽器の調性を替えるしくみが考案され、やがて演奏中にも交換を容易にするため、入口でなく管の途中に迂回管を付けるようになりました。この楽器は「インヴェンションホルン」と呼ばれ、直訳すると「発明ホルン」となってしまうが、ともかく楽器一本のみで複数の調が得られるのは斬新な発明だったと思われます。
第14回 へ続く
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